リビングや居室の増改築では、入口を設けて必要な部屋を増築する場合と、リビングの壁一面を解体して増築部分とつなげて部屋を広くする増改築があります。前者の場合、納戸や子供室などもう一部屋欲しいというときに適していますが、敷地や窓の関係で元々の部屋が暗くなったり、使い勝手が悪くなってしまったりする場合があるので注意が必要です。リビングを広げる場合は、増築部分の天井高を高くして開放感を持たせたり、部屋の部分を2階のルーフバルコニーにするといった方法もおすすめです。また増築の場合、外観の仕上げも大切です。外壁すべて合わせて変更できればいいのですが、予算の都合上そうもいかないときは、あえてアクセントにタイルを貼ったり、増築部分の形状を変えてみたりといった工夫で、今の住まいの美観を損なわないように計画しましょう。
古い戸建て住宅では、特に水廻りが狭いプランが主流でした。古くなった設備や内装を取り換えし新しくするだけでも充分きれいになりますが、プラス増築でスペースを広げるとゆとりも満足度も違います。例えば、0.75坪の浴室を0.5坪増築して1.25坪の広い浴室に増改築。狭い6帖のキッチンを2帖(1 坪)増築して、8帖のダイニングキッチンに。敷地にあまり余裕がなくてもできる1坪程度のリフォームで広々、快適空間が実現できます。
部屋や収納を増やしたい場合に既存の家屋にそのまま差しかけて増築する方法が、「差しかけ増築」です。既存の解体部分が出入り口のみと少なくて済み、低コストで行えるので一般的によく用いられる方法ですが、見た目があまり良くないことがデメリットです。また、「差しかけ増築」で、天井を高くしたい場合や2階まで増築したい場合は、既存の屋根を一部解体して増築します。既存の部屋を広くしたい場合に、建物の屋根と壁を取り壊して増築する方法は、「取り壊し増築」です。解体部分が増え、場合によっては補強が必要になるので、「差しかけ増築」よりもコストが高くなります。平屋に2階部分を増築する方法は、「おかぐら増築」です。既存の1階部分の屋根を撤去して増築しますが、その際に柱や梁の補強が必要となるので、費用がかかります。住まいの状況に合わせた増改築方法を選びましょう。
一戸建て住宅を増改築する場合、気をつけなければならない建築基準法上での規制がいくつかあります。 ”建ぺい率”といって、敷地面積に対する建築面積と、敷地面積に対する延べ床面積の ”容積率”は、お住まいの地域によって上限が定められています。すでに、現在の建物が上限いっぱいだと、増築できません。建物の高さに関しても「北側斜線制限」や「日影制限」という規制があり、屋根の庇の高さや屋根の形状を変える場合に注意が必要です。また、床面積が10m2を超える増築の場合や、防火地域・準防火地域に指定された地域での増築は、「役所への届出(確認申請)」が必要となりますので、建築事務所やリフォーム工事店に事前に相談しましょう。
工務店選びを成功させるには、金額だけでなく、工務店の信頼性や担当者との相性、実績、技術力、保証内容などを総合的に判断する事が大切です。「工事店を選ぶコツ」は役立つ情報を掲載しています。
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